こんな山奥で始めた、こんな生活。

たかやのOrganic lifeとエトセトラ

穀雨周辺で蒔くべき3種類の野菜の種 〜 three sisters

2018年4月20日は何の日かご存知でしょうか。

答えは二十四節気の一つ、穀雨

この頃から春雨が安定して降り、穀物の生長を安定させると言われているんですね。

 

タイトルにある、この時期に蒔くべき野菜の種はズバリ! 

トウモロコシ、インゲン、カボチャ、

まとめて「three sisters」と呼ばれています。

 


 


 

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これらの3つの野菜、別々の畝に蒔くのではなく、何と、一カ所に3種類の種を蒔くのです。ちょっと信じられませんよね。この方法はネイティブアメリカンが伝統的に行っていた栽培方法なんです。とても効率的で、自然と調和した、知れば知る程、素晴らしい方法なんです。

 

では、まず、栽培方法を見ていきましょう。

 

①播種時期

徳島県の山奥在住の私は、4月上旬から5月初旬に播種します。

出来れば、雨の日の前日、出来れば夕方が良いと思います。地域によっては7月上旬までは蒔けるかもしれません。

 

②管理方法

順調に発芽すると、管理の必要はありません。

まず、トウモロコシが一番早く生長し、その後に、インゲンがトウモロコシの茎を支えに生長していきます。かぼちゃは地面を這うように蔓を伸ばし、大きな葉を広げて、生長します。これらの野菜はそれぞれ生長に必要な環境は違いますが、一緒に栽培すると、お互いがお互いの生長を助けるコンパニオンプランツなのです。

生長のタイミングが会わないと、雑草などが先に育ち、育てたい作物の光合成を妨げてしまうかもしれないので、適宜、雑草の生長を抑えるために、鎌などで、管理し、育てたい野菜に光が行き届くようにしましょう。でも、雑草を全て抜いてしまう事はありませんよ。雑草にも大事な役割があるのです。

 

スリーシスターズのすごいところ。

1.コンパニオンプランツ同士

 一カ所に蒔くのはトウモロコシ、インゲン、かぼちゃ。まず、トウモロコシが一番早く生長します。トウモロコシが生長すると、太陽の光をもとめて生長するインゲンの支柱となります。かぼちゃはトウモロコシと、インゲンによってつくられた、適度な湿度の日陰で地を這うように大きな葉を広げて生長し、雑草が生えすぎ、光合成をするのに、光が足りなくなるのを抑制します。

 

2.生長に必要な養分を補い合う

 トウモロコシは丈夫な茎を作るのに、窒素分を多く必要とします。トウモロコシが土壌から窒素分を吸収しすぎると、土壌は痩せてしまいそうですよね。そこで、インゲンの登場です。インゲンは豆科。根の部分には根粒があり、そこには植物の生長に欠かすことのできない、窒素化合物を生成する微生物が住んでいるのです。それにより、空気中の窒素分を土壌に留める役割である「窒素固定」という作用によって、トウモロコシやかぼちゃに必要な窒素分を土壌に蓄積し、お互い上手く生長する事が出来るのですね。また、自然な循環で土壌の微生物が活性するので、土壌の極端な栄養過多や栄養失調が起こりにくいのですね。これら一カ所で違う種類の野菜を育てる事により、土壌のバランスを整え、連作障害も起きづらくなるのです。

 

3.一緒に食べても最高の組み合わせ

 そうなんです。ネイティブアメリカンはサッコタシュと呼ばれる豆の煮た料理を作るようです。

 もし、私たちがやるなら、①トウモロコシとインゲンを茹でて、②ハーブなどでソテーし、③かぼちゃは乱切り、香ばしくきつね色になるまで素揚げ。④葉物やトマトとオイルで混ぜ合わせて食べるサラダなんかどうでしょうか。

 

 

いかがでしたか?こんなに素敵なthree sistersは畑の面積もそれほど必要ありません。2m×2mあれば十分なスペースだとおもいます。

また、大規模にも栽培できるそうですよ。モノアグリカルチャーになりがちな畑ですが、それにこだわりがないのであれば、こんな栽培方法もありですよ!

 

閲覧ありがとうございました。

 

 

 

 

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